警備員必見!労働災害を防ぐためのKY活動の進め方
皆さん、こんにちは!
由田警備保障株式会社です。
警備の仕事では、安全を確保することが最も重要です。しかし、現場にはさまざまな危険が潜んでおり、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。
労働災害の原因はさまざまですが、その中でも見間違いや聞き間違いなどのヒューマンエラーが大きな要因の一つとなっています。思い込みや判断ミスによって事故が発生することもあるため、現場でのリスクを正しく把握し、対策を講じることが重要です。
そこで大切になるのが「KY(危険予知)活動」です。KY活動は、人間が起こすミスに着目し、危険を予測することを目的とした取り組みです。
今回は、KY活動の重要性や具体的な方法について解説します!
【 警備業で起こりうる事故】
警備業務では、現場ごとに異なるリスクが存在します。事故の規模や発生状況は警備の種類によって異なりますが、共通しているのは、事前に危険を予測し、適切な対策を取ることで事故の発生を防げるという点です。
ここでは、警備業務ごとに起こりやすい事故について紹介します。
施設警備(1号警備)
施設警備では、巡回や受付業務を担当することが多く、一見すると大きな危険は少ないように思われます。しかし、労働災害の中で最も発生件数が多いのが施設警備の現場であるため、注意が必要です。
施設内での事故の多くは不注意によるもので、特に巡回中の転倒が最も発生しやすい事故の一つです。また、設備の不具合や利用者との接触など、日常の業務の中でさまざまなリスクが潜んでいます。
【想定されるリスク】
・階段や段差でのつまずき、滑りやすい床での転倒
・エレベーターの故障による閉じ込めの発生
・不審者の侵入によるトラブル
交通誘導警備(2号警備)
交通誘導警備は、道路工事現場やイベント会場の周辺で歩行者や車両を安全に誘導する業務です。特に道路上での業務が多いため、警備業務の中でも最も大規模な事故につながるリスクが高いとされています。
実際に、警備業の労働災害の中で死亡事故の発生件数が最も多いのが交通誘導警備の現場です。車両の動きに関わる業務であるため、一瞬の判断ミスが重大な事故につながる可能性があります。
【想定されるリスク】
・工事車両の搬入・搬出時に歩行者や自転車が誤って侵入
・立入禁止エリアに一般車両や第三者が侵入し、衝突の危険が生じる
・長時間の屋外業務による熱中症や体調不良
貴重品輸送・身辺警備(3号・4号警備)
貴重品警備や身辺警備は、1号・2号警備と比べて従事する人数が少ないため、労働災害の発生件数自体は少ないとされています。しかし、取り扱う対象が「現金」「貴重品」「要人」であるため、事故が発生した際の影響が大きくなる傾向があります。
特に、身辺警備では人命に関わる事態が発生する可能性があるため、慎重な対応が必要です。
【想定されるリスク】
・運転時の不注意や悪天候による交通事故
・貴重品搬送中の負担(重量物の運搬によるケガ)
・要人への襲撃や強盗によるトラブル
【KY活動とは?】
KY活動とは、「K(危険)Y(予知)」の略であり、作業前に潜在的な危険を予測し、その対策を作業員全員で共有する取り組みです。事故やトラブルを未然に防ぐことを目的とし、日常的な「作業前ミーティング」の一環として実施されます。
この活動は、安全性の向上だけでなく、作業効率や品質の向上にも寄与します。警備の現場では、常に周囲の状況が変化するため、事前に危険を洗い出し、チームで共有することが重要です。KY活動を適切に実施することで、不意の事故を防ぎ、安全でスムーズな業務遂行が可能になります。
また、事故を未然に防ぐためには KYT(危険予知トレーニング) を行うことも効果的です。KYTにはさまざまな方法がありますが、特に効果的なのは、チームでイラストシートなどを活用し、業務・職場に潜む危険を洗い出し、その解決方法や注意点を全員で共有するという手法です。実際の現場で想定される危険を視覚的に確認し、具体的な対策を話し合うことで、危険予知能力が向上します。
【KY活動の具体的な進め方】
①作業内容の確認
当日の作業内容を全員で共有し、具体的な作業手順や使用する機材、作業環境を明確にします。全員が同じ認識を持つことで、業務中の混乱を防ぎ、安全に作業を進めることができます。
②危険要因の予測
作業内容に基づき、潜在的な危険要因を洗い出します。危険要因は、作業環境や使用機材、作業員の動きなどさまざまな要素から発生する可能性があります。例えば、天候の影響による足元の滑りやすさ、混雑による誘導の難しさ、機材の不具合などが挙げられます。こうしたリスクを事前に特定することで、適切な対策を講じることが可能になります。
③対策の検討と策定
特定した危険要因に対して、具体的かつ実現可能な対策を立案します。対策は簡潔で分かりやすい内容にすることが重要です。例えば、足元が滑りやすい場所では歩行者への注意喚起を徹底する、混雑が予想されるエリアでは誘導スタッフの配置を調整するなど、現場の状況に応じた適切な方法を考えます。
④作業員全員での共有
危険要因と対策を全員で共有し、作業開始前にミーティングやKYシートを活用して確認を行います。全員が内容を理解し、共通認識を持つことで、現場での迅速な対応が可能になります。
また、必要に応じて作業後の振り返りを行い、改善点や次回以降の注意点を共有することも重要です。こうした継続的な改善を行うことで、KY活動の質を向上させ、安全性をさらに高めることができます。
【おわりに】
労働災害を防ぐためには、警備員一人ひとりが安全意識を高め、適切な行動を取ることが何よりも重要です。 どれだけ環境が整っていても、安全に対する意識が低いと事故のリスクは高まります。そのため、KY活動を習慣化し、日々の業務の中で危険を予測しながら行動することが求められます。
KY活動は、作業員の安全を守るだけでなく、関係者や一般の方々の安全を確保する上でも欠かせない取り組みです。現場全体で危険予知の意識を高め、チームで共有しながら実践することが、安全で円滑な警備業務の実現につながります。
一人ひとりの意識が現場の安全を左右するからこそ、業務上の危険に企業・個人がしっかりと向き合い、KY活動を積極的に取り入れ、安全な警備業務の実現に努めていきましょう。
【警備スタッフ募集中!】
由田警備保障株式会社では、江東区を中心に首都圏近郊で活躍する警備スタッフを募集しています。交通誘導警備、雑踏警備、施設警備、貴重品輸送警備など、多様な現場で経験を積むことができます。
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勤務形態も柔軟で、現場への直行直帰が可能なため、通勤の負担を軽減できます。残業は少なく、プライベートの時間を確保しながら働くことができます。また、週1日から勤務が可能なため、自分のライフスタイルに合わせて無理なく働ける環境が整っています。
安定した収入を得ながら、長期的に働ける職場を探している方や、警備の仕事に興味がある方は、ぜひご応募ください。
皆さまのご応募を心よりお待ちしております。
由田警備保障株式会社
住所:東京都江東区亀戸1-8-4 由田ビル3F
電話番号:03-3685-7943
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